研究組織

計画研究A01

物質文化の変遷と社会の複雑化
・研究代表者:中村慎一

本計画研究では、①考古文化の編年を通じて社会複雑化の過程を跡づける、②新石器時代地方文明の崩壊と青銅器時代中国文明成立のメカニズムを解明する、という二つの大きな目標を掲げています。①について、研究代表者らは、これまで浙江省の田螺山遺跡や良渚遺跡群の日中共同研究において数々の重要な成果を挙げてきました。それを受け、本研究では、この両遺跡の調査を継続・深化させるとともに、保存状態が良好な新発見の遺跡である浙江省湖西遺跡(上山文化)、井頭山遺跡(跨湖橋文化)、上海市広富林遺跡(広富林文化)などについても集中的な調査を行い、新石器時代6000年間の物質文化年表を完成させます。一方の②は、文明起源の比較考古学と言い換えることもできるテーマで、多分に思弁的な側面を持ちます。まずは「文明」とは何かというターミノロジーの問題から始まり、中国では「文明」「国家」「都市」といった諸概念がどのようにとらえられてきたのか、考古学研究の最新成果はその議論にどのような新展開をもたらすことが可能なのか、そして、中国文明を他地域の古代文明と比較したとき明らかになる特殊性と普遍性とは何なのか、といった事柄を扱います。メンバーの役割分担は以下のとおりです。

中村 慎一 (研究代表者) 研究の総括、集落考古学研究
秦 小麗 (研究分担者) 出土玉器の研究
吉開 将人 (研究分担者) 中国文明観の学史的研究
小柳 美樹 (研究分担者) 出土石器の研究
槙林 啓介 (研究分担者) 景観考古学研究
久保田 慎二 (連携研究者) 出土土器の研究
秦 嶺 (海外共同研究者) 中国新石器文化研究
許 宏 (海外共同研究者) 中国文明起源論研究