公募研究

本領域は計5つの計画研究により構成されています(それぞれの詳細については「研究組織」の各計画研究のページをご覧ください)。公募研究においては、その5つの計画研究の枠内に収まらない斬新なアイデアに基づく提案を募集します。今回募集する研究項目は下表のとおりです。有望な基礎研究を考古学へと応用するための橋渡しをして、新たな研究手法の開拓に挑む野心的な提案を歓迎します。特に、若手研究者からの積極的な応募をお待ちしています。
 ○新学術領域研究の公募要領
 ○研究計画調書作成・入力要領
 ○様式S-8(添付ファイル項目)
 ※最新の公募情報(文部科学省のページ)

研究項目 応募上限額
(単年度)
採択目安
件数
A01 物質文化の変遷と社会の複雑化 150万円 2件
A02 古環境の変遷と動・植物利用の諸段階 200万円 2件
A03 民族考古学と化学分析からさぐる生業活動の諸相 150万円 2件
A04 イネの栽培化と植物質食料資源の開発 200万円 1件
A05 高精度年代測定および稲作農耕文化の食生活・健康への影響評価 200万円 2件

 研究項目A01では、社会複雑化過程に関する研究(歴史学、文化人類学、比較考古学、社会考古学等)、モノ(人工物)の生産と流通に関する研究、ダムなどの水利施設に関する土木工学的研究などをさらに推進する計画である。A02では、土壌堆積物中のメタゲノム解析による動・植物相復 元、アミノ酸配列分析による動物種同定といった先端的研究を歓迎する。A03では、出土自然遺物の民族植物学・民族薬学的研究、稲作に関する農具・農法の歴史学的研究を主な募集対象とする。A04では、イネ以外の植物の栽培化に関する研究を強化する予定である。A05では、ヒトの生活史(食性、労働、移住など)の復元に関する人類学・考古科学的研究を想定している。いずれの研究項目においても、有望な基礎研究を考古学、考古科学へと応用するための橋渡しをして、新たな研究手法の開拓に 挑む野心的な提案を歓迎する。特に、若手研究者からの積極的な応募を期待する。

参考文献:
 ○良渚遺跡群の概要については
 ○田螺山遺跡の概要については

平成28年度採択者一覧
▶ 江田 真毅(北海道大学):稲作農耕社会の発展を背景とした人とカモ科鳥類の関係史
▶ 大川 裕子(日本女子大学):古代長江下流域における開発空間の歴史的考察
▶ 神谷 嘉美(明治大学):中国の新石器時代に出土した漆遺物を対象とする自然科学的検討と工芸技術史の融合
▶ 覚張 隆史(金沢大学):同位体化学的手法に基づく新石器時代の長江下流域におけるヒトの移動性復元

平成30年度採択者一覧
▶ 久保田 慎二(金沢大学):墓からみた良渚文化の社会構造研究
▶ 松永 篤知(金沢大学):中国と日本の先史時代における編物の変遷の比較考古学的研究
▶ 山本 正伸(北海道大学):長鎖脂肪酸の同位体比を用いた完新世長江下流域の乾湿および植生変動の復元
▶ 江田 真毅(北海道大学):稲作農耕社会の発展を背景とした家禽利用の変化の解明
▶ 西内 巧(金沢大学):高感度質量分析計を用いた遺跡出土品のメタボローム解析による多様な食品利用の復元
▶ 山岸 洋貴(弘前大学):中国文明構築に関与した水生作物の人為淘汰に関する研究
▶ 覚張 隆史(金沢大学):IoT技術を用いた超小型歯エナメル質自動前処理装置の開発とその応用
▶ 高椋 浩史(九州大学):中国新石器時代集団の四肢骨の形態解析に基づく初期稲作農耕文化の実態解明